へさきの日記。

世界の端っこで大学生が何か言ってます。

ミリオンライブの1stライブがあまりにも「アイマス」だったという話

アイドルマスターミリオンライブ!の1stライブ『PAPPY☆PERFORM@NCE!!』に(奇跡的に)参加してきました。1日目はLV。2日目は現地の中野サンプラザ。キャパ2200人ってほんとやばいですね。。。倍率何倍だったんだろう。

 

 まあとにかく、参戦してきました。その内容がいかに素晴らしかったかは色んな人が既に言っていることだと思います。ですのでここでは詳細なレポートとかはしません。ていうかできません。記憶力がちょっとアレなんで。。。

 

はじめに(1)ちょろっと感動したポイントを挙げて、そのあとで(2)「ライブ」とか「ステージ」とかについて考えた、ちょっとめんどくさいことを書きます。ライブの感動とかにはちょっと水を差しちゃうかもしれないので注意。

 

 

ではでは。

 

 (1)ころあずの体調不良と復帰に見た確かなアイマスイズム

 

細かなレポートはできませんが概説だけすると、ころあず(田所あずささん)が本番数日前から喉を悪くしてしまって、ライブ前日に出演を2日両日とも断念するという発表がありました。初日はそのまま欠演したのですが、2日目になんとか、途中から部分的にだけ出演できることになり、その際はじめに歌われたのが初日には披露されなかった新曲の『UNMEIライブ』でした。『UNMEIライブ』はミリオンライブを「ミリオンラジオ」のパーソナリティとして最初期から背負ってきた山崎はるか・田所あずさ麻倉ももの3人による新曲で、この3人のそれまで一年間の頑張りをひとつの形にしたような、そんな曲だと思います。2日目復活できるかも判然としない状態だったでしょうに、あくまで3人にこだわったのか初日での披露をしなかったスタッフの決断には敬意を抱かずにはいられません。この機械を逃せばいつどのような形で披露することになるのか、リスクは少なからずあっただろうと思います。

 

さて感想ですが、簡単に言うと「これアニメで見た!!」と思いました。泣きながら。いやほんと、演出かと思うぐらい出来すぎでした。

 

ころあずの欠演をめぐって「舞台裏」を想像した「プロデューサー」は多いと思います。舞台裏こそアイマスがずっと描き続けてきたものなので、なかば反射的にアイドル達の心情だったりを、ゲームやアニメにそくした形で連想してしまったのではないでしょうか。私はしました。というのも、今回の件はあまりにも「似ている」んです。

 

私はアニメからはいったクチなので、アニメの場面を連想しました。というより、アニメで何度も繰り返されていたテーマとぴったり重なっているように感じたんです。それは、美希の離脱と復帰であり、竜宮小町の台風による遅れであり、千早であり、春香であり。そしてその時々に他のアイドル達がどうしたかということです。

 

アイマスの掲げる「アイドルの理想像=アイドルマスター」とは何なのか。この問いは劇場版の矢吹可奈と『M@STER PIECE』でも形を変えつつ繰り返され、そして『ワンフォーオール』という明確な解答へと至りました。あまりの綺麗な展開に正直びびります。そもそもアニメがゲーム(とゲーム周辺の二次創作)の総まとめをした上で、その中に一本の軸(テーマ)を通したような作品だったのに、そのテーマを展開し引き継いだ上に新作のゲームを作ってしまったというか。ガミPかディレ1かゴリ監督か分からないですけど、リスペクトが止まらないですね。。。

 

 

話が逸れつつあるので戻します。

 

竜宮小町が遅れたときは、残されたアイドル達は、自分たちに出来る精一杯を披露して観客を魅了しました。竜宮を待ちながらも、ただ「繋ぐ」だけでないパフォーマンスを発揮しました。

 

千早の声が出なくなったとき、残されたアイドル達は、千早の復活を信じて待ちました。そして千早は、仲間の歌を、仲間とともに歌い、復活しました。

 

可奈がアイドルを諦めかけたとき、765プロのアイドル達はそれぞれの思いを春香に託しました。春香は「これまでの全部」でステージをつくりたいと言いました。全員が揃ったステージを願いました。

 

 

重要なシーンばかり集めたせいか、なんだか感傷的な気分になってきてしまいましたが、今挙げたシーン全部が今回の件、ころあずの欠演/復活と重なり、あたかもアニメの続編か何かのように感じられてしまうのですね。そしてそれぞれのアイドルに対して色々な心情を連想してしまう。

 

間に合わない伊織の悔しさだったり、残されたメンバーの不安だったり、「これまでの全部」を披露したいという願いだったり。

 

何より千早をめぐる件については、本当に似すぎています。まずもって「青系」「ヴォーカル属性」の筆頭ポジションですし。。。「声が出なく」なってしまったけど、きっと歌えるようになると信じてステージの構成をギリギリまで工夫したスタッフ。復活の歌は「仲間とともに築きあげてきた」「これまでの全部」を込めた、「仲間とつくっていくこれからのステージについての歌です。

 

完全に一致ですよ。『約束』の説明でも『UNMEIライブ』の説明でもいける文章ですよ。驚くべきシンクロ率。アイマスはいつも現実と虚構が交差して入り混じっていきますけど、今回は本当に虚構を見ているのか現実に起こっている事態なのかその境界が曖昧になってしまいました。

 

 

以上いろいろ言いましたけど、もちろん当日現場でそんなことを考えていたのかと言うとそんなわけはありません。ただただ泣いていただけです。でも、じゃあなぜあんなに涙が出て仕方がなかったのかと後から考えてみると、以上のような記憶が意識下でリフレインして、蓄積されてきた巨大な感情の波が『UNMEIライブ』を契機として押し寄せてきたのかな、とか思うのです。本来なら『UNMEIライブ』の瞬間はただただハイテンションに叫んでいたはずだと思いますし。。。結局ちょっとは泣いていたような気もしますが。

 

 

予想をはるかに越えた長文になってしまいました。。だったら(2)とか言っていためんどくさい話はもっと長くなるような。。。ちょっと疲れたので、また今度にします。

 

はたして今度とはいつなのか。あまり遠くないようにしたいですね。

 

エロ漫画ってなんで興奮するんですかね

なんでなんですかね。

 

いや違うかな。なんでっていうより、「何に」興奮してるんですかね。

 

だって、どんなにリアルな絵だったって正体はただの紙とインクですしね。デフォルメされてても全然いけちゃいますしね。みんながみんな「紙フェチ」なわけもないですし。

 

とりあえずパッと思いつくのは、そこに描かれている図像そのものに興奮してる説と、図像から「本物」を連想して興奮してる説、ですかね。

 

ただ、前者の「図像そのもの」って結局は「形」であって「記号」ですよね。

 

後者の「連想する本物」もまあ、「記号」ですよね。それともみなさん誰かの、固有の「本物」の記憶と結びつけてるのかしら。そんなことないような気もするし、そもそもその結びつけも結局記号的な処理が挟まっちゃってるような気がします。

 

どうなのかしら。

 

あと、記号記号ってよく分かりもしてない単語を乱発してるわけですけど、これって結局はイデア論ですよね。僕が誤用してるだけなのかしら。ほんとそのあたり不勉強ですよね。ダメだなあ。

 

ここでダメだなあって言って満足しちゃうタイプの人間です。

 

まあとにかく、エロ漫画について考えるって結構批評の用語とかを実感をもって理解するのに役立つのかもしれないなあと思いましたね。アイドルもそうだけど。

 

アイドル論はわりかし見かけるんだけど、エロ漫画論ってどうなんだろう。「このエロ漫画が抜ける!」とかじゃなくて。

アイマスとラブライブの違いて言われましても

さてさて、というわけでブログ始めました。やっぱ文章書かないとダメだよなーって思いまして。すでに一度文章ぜんぶ消えちゃってやめたくなってるわけですが。

 

誰宛に書いてるかもあまりに謎なのでいったいどんなテンションで書いていいかもさっぱりなのですが、まあ探り探りでいきましょう。SNSと連携したりするのがやっぱりいいのかな。

 

ババンと本題にはいっちゃいます。アイマスラブライブの違いについて。これ、先日知人に聞かれたんですけど、そういえば正面から考えたことなかったなあと。というのも僕、アイマスはかなり好きなんですけど(アニメから入りました)、ラブライブはあんまりピンときてなくて、アイマスのことばっか考えてたんですね。決してラブライブが嫌いなわけでもないですが。というか普通に面白かった。

 

どうでもいい配慮は措いておいて、じゃあ何が違うのかといろいろ考えてみたら、結局男がいるかいないかが大きな違いなんじゃないかなって思ったんです。すごく下らない感じがでてきちゃいましたが、けっこう真面目な話なんですこれが。

 

男がいるかいないか。これって、世界に外部が存在するかしないかっていうことだと思うんです。さっそく筆者のこじらせ具合が露呈してまいりました。ガンガンこじらせて行きましょう。どういうことか。

 

アイマスラブライブの違いって、もう少し具体的には成長が描かれているかいないかだと思うんですね。アイマスには描かれていて、ラブライブには描かれていない。ラブライブはいろいろ事件があっても最終的にはもとに戻っちゃうんですよね。とくに何も達成せず、世界はとくに何も変わらない。要は「日常系(空気系)」アニメなんですよ。

 

なぜ世界が変わらないのか。それは単に世界を変える要因がないから。ラブライブは徹底して少女たちの物語で、少女たちの友情の関係性だけで世界が閉じている。開かれていない世界は硬直するに決まってるんです。まあ、そこは二期に期待ですけど。

 

一方のアイマスには外部が存在している。それがP(プロデューサー)なんですね。そしてもうひとつが大人の事情(商業の世界)です。こっちにもっと重点を置いたのがWakeUpGirls!(WUG)だと思います。ここではPのことだけ書きますね。

 

アイマスには外部が存在している。それはアイドルにとってのPであり、少女たちにとっての男であり。そしてさらに重要なのが、アニメ(ゲーム)世界にとっての視聴者(プレイヤー)なんですね。Pは存在そのものが外部でありながら、同時にアニメ世界と僕たち視聴者とを繋ぐ、異世界と異世界のトンネルになっている。世界が閉じていないんです。だから世界は変化し、少女たちは成長をする。

 

成長があればいい、なければ悪いという話ではないです。好みの多様性とかで片付けてしまうのもつまらないのですが、要は「変わらない日常を肯定したい、この日常を変えたくない人」と「この日常を否定して新しい世界を夢みたい人」で支持が分かれるのかなあって思ってます。そして僕は後者なんですね。

 

ちょっと角度を変えてみますね。「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメがありました。あれも「変わらない(変えられない)日常から新しい世界へ」というテーマを描いた作品だと思います。いわゆるループものです。じゃあ僕はこの作品を好きかっていうと、別段そうでもないんですね。なんでなんでしょう。

 

そこでやはり重要なのが、男の存在なんだと思います。僕ね、まどかはね、よく分からなかったんです。何が分からないって、なぜああもほむらがまどかに固執したのか、という点がです。友情、なんでしょうか。それとも恋愛感情でしょうか。日本の官僚みたいに、途中でやめるわけにもいかないけど希望もない、というストレスでしょうか。

 

少なくとも僕はそのどれにも共感できなかったんですよね。僕はあんまり友情を信じていませんし、そもそも男ですし。恋愛感情だとしたら、同性愛ってことですけど、それも僕にはよく分からないです。別に同性愛自体には寛容なつもりですけど、それと共感できるかどうかはまったく別の問題ですし。あとやっぱり、同性愛だったしてもそこに外部は存在してないような・・・。

 

結局、なんで世界が変わったのか、変われたのかがよく分からなかった。それが僕にとってのまどかでした。そのあたり、美少女ゲームはシンプルにセックスが解なので、いいんですけどね。美少女ゲームあんまり詳しくありませんが。

 

そしてこの問題はグレンラガンとキルラキルの違いでもあると思うんですよね。グレンラガンは世界の端っこで無為な日常を過ごしていた少年シモンが二人の少女(ヨーコとニア)と出会って大人になっていく物語でした。超訳ですが。アニキも憧れという外部として重要ですね。

 

一方のキルラキルには、メインアクターに男がいない。少女たちがなんだかよく分からないけど頑張っているという、ただそれだけの物語でした。というかあれ、僕のなかでは実はアイドルアニメです。というかももクロアニメでしたね。恋愛とかさっぱり描かない(キルラキルにもネタとか萌え要素程度ならありましたが)。とりあえず超頑張ってる。それで、そのうちは卒業しないといけない。普通の女の子としての日常に帰っていく。うーんこのアイドル感。そりゃ人気も出るわけだ。

 

そして僕は当然、キルラキルにもももクロにもピンときてないんですね。どちらもとっても面白いとは思うんですけど、面白いとか頭で思ってる時点でもうなんか違いますよね。話それすぎなんでもうやめますけど、この両者はとてもヤンキーっぽいなあと思います。斎藤環さんのヤンキー批評読んでるとそう思いました。ヤンキー的なものが女の子に化けて復権してきている。ちょっとまずい予感がしますね。

 

思ったより長くなっちゃったというか、とても疲れました。ライターさんってすごい。ここらで適当にまとめちゃおうそうしよう。うだーっといい加減にやっていくことが長続きの秘訣だってタモさんが言ってた。気がする。

 

アイマスラブライブは何が違うか」

 

アイマスには外部が存在していて世界が変化していく。ラブライブは日常が続いていく。

 

なんだかとってもシンプルになってしまいました。遠回りしすぎだ。ただ、今思いついたのは、斎藤環さんのヤンキー批評って、ヤンキー的な感性は古事記に遡るほどに日本人に深く根付いたものだっていうことなんですけど、日常が変化せずに巡る、っていうのも日本っぽい感じがしますね。循環史観というか。そういえばアイドルプロデューサーに転身する濱野さんもアイドルの世界に輪廻転生を見出していたような。

 

アイドルについてもちょっと掘り下げて考えてみよ〜っと(o・▽・o)